カサンドラ症候群とは

カサンドラ症候群とは

【カサンドラ症候群とは】
「カサンドラ症候群」って何?ってそもそもわからない方のために、少し解説をしておきます。ご存知の方は読み飛ばしていただいて結構ですよ。
「カサンドラ症候群」とは、パートナーや家族、職場で密に接する人が、アスペルガーやADHDなどの発達障害やそのグレーゾーンの人(ここでは、ざっくりアスペルガーとします。大人の発達障害についてはこちらをご覧ください。)だった場合に、その人とのコミニケーションの違和感によるストレスから、精神的に疲弊して心や身体に重篤な症状がでる状態のことを指します。
「カサンドラ」の名称は、ギリシャ神話のトロイア王女カッサンドラが、神に呪(のろ)いをかけられて、「本当の予言を周りの人々に言っても、全く信じてもらえなくなった状態」が、「カサンドラ症候群の人が、自分のストレス状態を周りの人々に言っても、全く信じてもらえない状態」に似ていることからつけられています。

【カサンドラ症候群の4つのストレス】
そのカサンドラ症候群のストレスは主に以下の4つに分類されます。
1孤独感・・「本人からのストレス」
2孤立感・・「他人からのストレス」
3トラブル対処・・「社会的なストレス」
4療育・世話・・「ジレンマ的ストレス」
この4つについて解説をしていきます。

「カサンドラ症候群」のストレス1《孤独感》
家庭内などの閉ざされた環境において、発達障害の人とのコミュニケーションの噛み合わなさや、自身の言動への共感のなさなど態度で意識できるものや、相手との情緒的な交流の欠如や、テンションといった無意識下のものも含め、常に「ラポール(調和状態)」を感じられないといった「一緒にいてもまるで1人」と感じるような「孤独感」を長い期間感じ続けることでの「本人からのストレス」

「カサンドラ症候群」のストレス2《孤立感》
アスベルガーなどの発達障害のパートナーが家の外ではその症状がわかりにい場合が多く、その家族(主に妻)の辛さやストレスを「男ってそんなものよ」とか「いい人なのに」とか「あなたがわがままなのよ」などと言われたりして、周囲から理解されることがなく誰にも分かってもらえないという「孤立感」による「他人からのストレス」

「カサンドラ症候群」のストレス3《トラブル》
アスペルガーや発達障害の独特な特性ならではの「場の空気が読めない」ことで、冠婚葬祭などの決まり事の多いめったにない大イベントや家族間の大事な相談等の時に、その場に適さない発言や行動で人間関係に重大なひびが入るようなトラブルを起こすことが多い。パートナーは、その発言のせいで自分のほうの人格を否定をされたり、そのトラブルの後始末をする責任を取らなければならなくなることが多い。そのことで、自分の人間関係が壊され心が傷ついていく「社会的なストレス」

「カサンドラ症候群」のストレス4《療育・世話》
家族やパートナーがアスペルガーなどの発達障害と診断された場合、感覚過敏や片付けられないなど、具体的な物事で社会に適応しにくく本人も生きるのが辛い場合、家族からの療育や世話のサポートを公的機関や病院から要求されることになる。困っている人を助けてあげたい優しい性格の人であればあるほど、「ラポール」が取れない相手のサポートすることは心理的に辛く、さらに重篤な症状に陥るという「ジレンマ的ストレス」

カサンドラ症候群は、日本の女性の非常に多く発症しているようです。
それは、男性の世話を女性が見るとか、自己主張をする女性を良しとしない古い日本の文化的要素により、アスペルガーの夫をパートナーに持つ女性の逃げ場がなく、ストレスが増幅されるていると考えられます。

【カサンドラ症候群に対する世の中のサポートの現状】
最近では発達障害の人がいかに困っているかと言うことをテレビで取り上げられたりカミングアウトする有名人がいることで発達障害の認知が広がってきています。そのことで発達障害に対するケアが必要だと言う認知が広がり発達障害の療育やケアに取り組む企業や公共施設も増えつつあります。しかしその一方で発達障害の人と密に接することで心や体に症状が出るほどストレスを抱えているカサンドラ症候群の(主に女性)に対してはその存在すらまだあまり認知が広がっていません。そのような状況なのでカサンドラ症候群の人に対するケアは行政でも企業においても全く行き届いていないというのが現状です。

【困った現状・その1】
病院や精神科に相談しても、対処してもらえない。
病院では「診断」があって初めて対処ができるのですが、旦那さんなど発達障害疑いの本人は『困り感がない』ので病院にいかない。つまり、アスペルガーの本人が困っていることを解消することしか病院では扱えないので、奥さんが困っている事に対しては何もすることができないのです。
なので病院では、受診した人(カサンドラさん)の症状の対症療法をすることになり、カサンドラさんの鬱症状の投薬や更年期のせいなどと言われホルモン剤の処方される事になります。
(参考:私が処方されたホルモン剤は乳がんの発症率が5倍になると注意書きがされていました)

【困った現状・その2】
カサンドラ症候群を専門的に相談ができるところがない。
一般の精神科でのカウンセリングでは、『カサンドラ症候群』とはどういうものか『発達障害の言動とはどういったものか』をカウンセラーに説明する必要がでてきます。
一般の精神科のカウンラーは発達障害やカサンドラの事例は、全体の中のごく一部なので独特でわかりにくいカサンドラ症候群の根本解決には対応していないのです。
そして解決したいのであれば、「家族だけではどうしようもないから発達障害アスペルガー(かもしれない)本人を連れてきてください」ということになりますここで、困った現状その1に戻ってしまいます。

【困った現状・その3】
あなたが悪いと責められる。
田舎の精神科の男性医師の中には『男性はそういうものですよ』と諭されたりする場合もいまだにあります。発達障害支援センターなどに相談に行った場合は、逆に「優しいあなたなら発達障害の人へのケアができますよね」と療育の仕方を指導される事も多く、その通りに頑張り過ぎて挙句にさらにひどい鬱や体調不良のカサンドラになる可能性もあります。
※パートナーなどが原因や誘因でカサンドラ症候群に陥る人の自身の元々のメンタルの問題が、増幅される場合があります。

これらの現状から、発達障害の本人のメンタルのサポートや療育やケアと同様に家族のメンタルのサポートや学びやメンタルのサポートやケアもとても重要です。

 

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